『アンソニー・ヴァン・ダイク』Antwerpen in Belgium

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『アンソニー・ヴァン・ダイク』Antwerpen in Belgium 

1901年、わずか42歳のとき、落馬事故でこの世を去ったアートコレクターであり貴公子のフリッツ・メイヤー・ヴァンデンバーグ。母親アンリエットは、息子の死を悼みながらも彼の残した中世の偉大なる画家たちのコレクションに陽の目を当てようと、ゴシック建築の城館を建立し、息子の死から3年後の1904年12月17日にフリッツメイヤーヴァンデンバーグ美術館を創建するのです。

★館内には地元アントワープが輩出したルーベンスはじめヨルダーンス、ヴァン・ダイク、ピーターブリューゲル、ヤン・ブリューゲルの他、ハンスメムリンク、ボッスなど巨匠たちの作品が保存されているのですが、その作品群は各画家の最高傑作、秀作、最古のものなどいわれや価値のあるものばかり…。

それだけにフリッツ・メイヤー氏の美術品に対しての目利きの素晴らしさと芸術に関しての造詣の深さを感じさせるものとなり、また、それゆえに当時、私立美術館の中では権威ある館として大きな注目を浴びたのです。

★写真はアンソニー・ヴァン・ダイクAnthony van Dyckの初期の作品『復活とのセントクリストファーズ絵のように示して』です。

肖像画画家として世界に知られるヴァン・ダイクの作品としては珍しい題材であることはいうまでもないのですが、それ以上に彼の数少ない初期の作品として希少価値があることと青年時代の心優しさがあふれ出た作品のひとつとして、そして、ブリューゲル兄弟の作品と共にこの館でしか観られない貴重な作品として、今も話題も呼ぶ作品なのです。

★アントワープに生まれ(1599-1641)、ルーベンスに寵愛されながら1616年から1620年頃までルーベンスの工房で助手を務め、彼の元で画家として大きく成長したヴァン・ダイクでしたが、21歳という若さで英国に渡り、宮廷画家として成功を収めるのです。そして、名声と地位、英国の貴族の称号すらも手にして、華麗なる人生を歩み始めた矢先、奇しくもここのフリッツ・メイヤー氏と同じ42歳という若さでこの世去ったのです…。

★でも、ヴァン・ダイクは、予期しない事故に出遭ってこの世を去ったフリッツ・メイヤー氏とは異なり、十分に幸せで有意義な人生を過ごし、短いながらも人生を全うしたと思うのです。

なぜなら彼の描いた作品の多くが“今”という時間をエンジョイしているその時間に生きている被写体の人物を、意気揚々とした雰囲気の中で描いているからです…。

また、上品でくつろいだ雰囲気で描かれたチャールズ1世をはじめ、英国の上流階級を描いた肖像画には、いつも歓びに浸っている様子を見ることもできるからです。

それは画家自身が幸せでなければ。また、その時の今の自分に自信を持ち、凛として生きていなければ、描くことは不可能だからです…。

そんなヴァン・ダイクの生き様を見つめながら私は思いました。

★どんな境遇にあっても異郷の地にあっても、そこに順応できる才能を持っていたのでは内のか、と思ったのです。

アントワープにあっては師匠のルーベンスには到底勝てないと思いきやすぐにでも英国に渡り、自分の世界を築く。その先を読む目とどこに居てもその地に根付く、順応性の高さが異国でも画家として大成し、幸せな最期を迎えたのではないのかと思うのです。

でも、彼は人よりも勤勉家だったからであり、日々を賢明に生きたからでした。そして、その学びはどんなことにも対応できる多様なものだったからと伝えられます。

フリッツ・メイヤー氏もヴァン・ダイクも日々懸命に自分を育てるための努力したからこそ、後世にまで残る素晴らしい結果を残せたのだと思います。

“継続は力なり”…。彼らのようになるにはまだまだ遠い先の話ですが、でも、私も諦めずに日々学び、努力をしてゆきたいと思っています。

★画像、記事の著作権は全て私に帰属しております。転載・転用、ダウンロードは固くお断りいたします。また、シェアに関してはこの限りではなく、誰もが可能ですが、その場合、一言頂けるとうれしく思います。どうぞよろしくお願い致します。

(トラベルジャーナリスト、ライター、作家 市川昭子)  
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